YANOSUKE and GIRLS
柊夜ノ介くんとはばたき市の女性たちの会話が見たいよね。
主観とネタバレ有。
花椿編
◾挨拶運動をする夜ノ介とみちひか
「ちーす」然り、ひかるの風変わりな挨拶にも対応できるノリの良さ。
夜ノ介もなかなか頑固な方ですが、ひかると二人がかりでも融通の効かなさはみちるの方が上手のようで微笑ましいです。
◾お出かけ先のひかると夜ノ介
出先で話しているひかると夜ノ介を見て、何をしていたのか問うマリィ。
想像以上のうっすい反応に驚きます。
GORO先生が劇団はばたき支援者なのに親戚にそんな対応で大丈夫?と不安にすらなる。
こういった冗談やリップサービスには商売上手なイメージがありましたが、その限りではないみたいです。基本的に自分が恋愛話の対象にされていることには気が付きません。
仲良くなると茶目っ気も出てくる男ですが、花椿姉妹にはがっつり普通状態ですね。
しかし……
三年生になる頃には友達も増え、みちひかにもあのプリティスマイルを見せてくれるようになるみたいです。
◾パジャマパーティーの様子を夜ノ介に伝えるみちひか
知らぬところでマリィの話で盛り上がっている三人が微笑ましい。
寝巻き姿のイラストを描いて説明するひかるとその說明を聞く夜ノ介の下りが見たいです。
◾お泊まり会でのみちるの印象
花椿姉妹は特別な力を持っている以上ルート攻略の本意に近いのかなと思っていたので、恋に発展しにくい仕様なのは本人が「マリィに興味がある=恋である」ことに結び付くまでに時間がかかるからという話をされちょっと意外に思いつつ、なるほどと思いました。パラ萌えしにくいのもなんとなく分かる。
みちひかも特殊な世界で生きてきたからこそ共感できる部分があるのでしょうか。
はば学編
◾図書室の女子生徒A、B
夜ノ介くん呼びをするモブはなかなかいないのでどういう関係か気になります。
仕事に疲れ、自主勉強がままならないでいる夜ノ介を気にかけておりとても優しいですが、やっぱり声をかけづらい存在なのでしょうか。ずっと様子を見ているわりに声をかけに行くのはマリィです。
こういう行動力がマリィとモブの差かもしれません。
◾文化祭の女子生徒
後で知りましたが、文化祭裏方ルートにて元々はこの子が文化祭で主役を張る予定だったみたいです。(声が一緒なので)
学園演劇の主役を張る夜ノ介が見たいのだと、三年間でこんなにも夜ノ介のことを信頼している仲間が出来ていたことがここで発覚して、泣けます。
マリィの代役として町娘の役になったのか、主役が変わってからマリィに町娘を譲ったのかは分かりませんが、少なくとも夜ノ介の相手役はマリィがいいと思ってくれるあたりこの子はめちゃくちゃ良い子ですね。
町中で見かけたら倒れ伏しそうなイケメンの夜ノ介くんですが、あまり同級生からはキャアキャア言われていません。
はば学の女生徒が夜ノ介に好意がある描写はチョコレートのお返しをしているときくらいでした。
劇団はばたきの座長という色眼鏡なく、こうしてクラスの一員として扱ってもらえてるからこそ、夜ノ介もはば学の女生徒がみんな好きだと答えたのかなと思います。
一般女性編
◾スケートリンクの女性客
思いっきり滑って転んだ夜ノ介を心配してくれています。こんなイケメンがスケートリンクにいたら黄色い声が出てもおかしくないですが、普通に優しいです。
◾文化祭の女性客
毎年案内係の夜ノ介におすすめの屋台を聞いてくるわりに、会話内容は普通です。
こんなイケメンが案内係にいたら逆ナンしてもおかしくないですが、結局三年間屋台を満喫して帰っていきました。
◾劇団員B
夜ノ介をお芝居を見て劇団はばたきに入団した女性。
色んな人が集まる市民劇団で、夜ノ介のレベルまで追いつこうとするのはきっと努力だけでは賄えきれない。
「話しても無駄」というあたり、何度か夜ノ介と対話を試みたものの頑なに聞かなかったのだろうなという諦めを感じます。
なぜ彼女たちが戻ってきてくれたのかは作中で語られませんが、炎立つの続きのシナリオを持ってきてくれるのだから、やっぱり夜ノ介のお芝居が好きなのでしょう。
◾夜店の店員
目玉焼き焼きそばを作っているおばちゃん。
夜ノ介と花火大会で毎年買っていましたが、三年目には劇団はばたきはたくさんの地元の人々に受け入れられる存在となり、サービスまでしてもらえます。
三年目は破綻寸前の夜ノ介や劇団とすれ違うイベントが多く苦しいことも多いですが、劇団の存在価値とはば学生としての存在価値の板挟みに悩む夜ノ介の努力が、ひとつ報われて嬉しい瞬間です。
よかったね(泣)
お客様・ご贔屓様編
◾子連れの母親
夜ノ介のファンはやはり主婦層が多いのか、母親が夜ノ介と握手ができて喜んでいます。握手だけでいいなんて慎ましいですね。
対する本多くんは子供のファンが多いようで対照的です。
◾商店街の女性
買い出し中のところ、マダムに行く手を阻まれる夜ノ介。
商店街という場所のせいもあるのか、先々で呼び止められてはたくさん貰い物を贈られています。
◾水族館の女性A、B
夜ノ介をさま呼びするファンは濃そう。
街中でばったり会うあたり、昔からのおっかけではなく劇団はばたきになってからの新参でしょう。
熱烈なファン相手にも臆せず言えるところがすごい。マリィとの関係が経営に影響が出るとみじんも思ってないところが良いですね。
客に媚びず、しかし真摯な対応は忘れずで夜ノ介の商売に対する姿勢に好感が持てます。
◾ご贔屓様
送られる品は高価なものという描写が多い。劇団を支援しているだけあってご贔屓様はお金持ちばかりです。
しかし熱烈なファンに比べて夜ノ介個人としての生活も尊重してくれているようで、夜ノ介のファンとしての年季を感じます。
理事長然り、夜ノ介個人のファンというより夜ノ介の演劇が好きなファンが多いのかもしれません。
◾後援会
劇団の活動を資金面で援助してくれる団体。
映画のチケットを二枚だけ渡したりと、意外と夜ノ介のことを応援してくれている……?
後援会は劇団はばたき立ち上げ公演時代から存在していたので、運営を続けていく上でもかなりありがたい存在だと思います。
生物編
◾ゾウのコナ美
長年愛され続けてきた動物園の看板娘。夜ノ介もお気に入りのゾウです。
同じ哺乳類ですが人間のメスとゾウのメスでは夜ノ介も大分対応が違いますね。ゾウは動物として愛玩しているみたいです。
イケメンに囲まれ、写生大会までしてもらっています。
◾乳牛
夜ノ介に二回も乳を絞ってもらった上、乳を飲まれています。
◾メスのホタル
夜ノ介はホタルの雌雄が分かる。
オスとメスがどう違うのか分からなかったので、Googleに聞いてみました。
意外と虫に詳しい上、卓球が得意なだけあって動体視力も良いみたいです。
無機物編
◾レディースショップ
華やかなレディースの店にそわそわしていて可愛らしいです。
流石にこういった雰囲気には慣れていないみたいで、年頃の男の子らしい一面が見られます。
マリィ編
好き状態ではないマリィとのときめき未遂会話。
◾カラオケ
好きでもない相手にはカップル限定ラブラブメニューも頼んでくれません。
得体の知れないラブラブメニューに不安を感じているのがときめき会話からは想像もつかない姿でかわいいです。
◾水族館
ひかるの「デートだよ♪」と同じ反応。
自分が恋愛アプローチされていることに気が付いていないです。
夜ノ介にとって恋愛という存在はお芝居の中の絵空事だったのだなとしみじみ思います。
空想上の恋とリアルの恋では隔たりが大きすぎる。恋だけではなく、劇団以外を知らなかった彼には外の世界への実感も湧いていなかったかもしれない。
マリィに外の世界へ連れ出してもらい、自分の人生であった演劇を共演し、色んな出来事に触れたおかげで今までの自分の生き方と世界がようやくリンクしたのでしょう。